予防接種が歴史に登場したのは、紀元前200年頃とされています。
人類初の予防接種は天然痘だとされ、中国もしくはインドで始まったと伝えられています。
天然痘ワクチンを開発したのは、イギリスの医学者のエドワード・ジェンナーです。
牛痘(ウシやネコ科動物、人が感染する病気)にかかると天然痘にならないことに着目し、1796年牛痘による天然痘予防法を確立しました。
天然痘は古来より恐れられてきた伝染病で、致死率は40%もある悪魔の病気と言われました。伝播力も高く、国が滅ぶ原因にもなったとされています。種痘が発明されてから、天然痘患者数は減り、現在では世界保健機関の尽力のおかげで撲滅されています。
予防接種(vaccination)という言葉を使ったのも、ジェンナーが最初であり、この功績が認められ、「近代免疫学の父」と呼ばれています。
その後、科学が発展するにつれ、様々なワクチンが作られるようになります。
近代細菌学の開祖であるルイ・パスツールは、1880年に炭疽菌ワクチン、1885年には弱毒狂犬病ワクチンを作りました。
1920年にBCG、1930年には破傷風ワクチンのトキソイド、1957年にはポリオワクチンが開発されました。
今では、感染症から赤ちゃんを守るのに必要なワクチンが多数作られるようになり、広く普及しています。
病気予防に効果的な予防接種が世界各地で行われ、病気の発症を妨げるのに役立っています。
